Action in the looop
サステナブル考察。60才創業者の決断に学ぶ前回はレコードを蒲田のバーに寄付したお話をしたが、それ以上にウチの中で大きな部分を占め、毎日のように増えるモノがある。それは書籍、雑誌だ。紙は重く、かさばり、いたるところに散乱している。今度はこれを世の中の役にたてたい。世界で1000を超える学校、10000を超える図書館の創設を実現したRoom to Readという著名なNGOがある。友人からのすすめもあり、そこへの寄付を考えていたのだが、最近になってRoom to Readは国内で直接引き取りをやめてブックオフと提携したという。で、ブックオフ「ボランティア宅本便」を利用することにした。このプログラムは、寄付者から引き取った書籍やCD、ビデオなどの買取金額に、ブックオフが10%の寄付金を上乗せして、指定団体に寄付するというもの。Room to Readを含む5つの団体のいずれかを寄付者が選択できる。Webで申し込み、自宅まで取りに来てくれるのだが、普通の引取りと違って10日後以降しか指定できないようだ。今日申し込んだので、10日間かけてお別れする本を選ぶことにした。それぞれ思い入れがあって買った本だが、やっぱり地球のためを思うと、これからは電子書籍にシフトするべきだろうなあ。ただしリーダーであるPCやタブレットは、その製造工程で4000倍近い廃棄物が発生してしまう、最悪の環境破壊装置という側面もあわせ持っていることを忘れてはならないだろう。ペーパーレスにまつわる課題、それはリーダーである電子系機器のサステナブルなモノづくりやサービス提供が実現できないと、逆に環境破壊を促進していまう面がある点だ。私自身もITビジネスに長く関与している人間として、ここをよく意識しておきたい。携帯電話もそうだが、1年, 2年で廃棄を促す営業施策や陳腐化戦略は諸悪の根源だ。徹底的に循環できる仕組みづくりを考えないといけない。単純なリサイクル発想では限界がある。機器を提供している事業者が、廃棄や再生プロセスの主体者となる(消費者に廃棄をまかせない)サービス設計が重要になるはずだ。その点で、書籍「シェア」で紹介されている、世界最大手のカーペット企業インターフェース社の事例は実にすばらしい。自社カーペットが、製造工程でいかにゴミを撒き散らかしているか。ある日、その事実に気がついた創業者アンダーソン氏は、60才超の高齢にも関わらず、自社サービスを根本から見直す決断をする。それから2年後、インターフェース社は製造業からサービス業に見事に転換した。つまり、カーペットを販売するのではなく、カーペットを提供するサービス会社(要らなくなったら引き取る)になったのだ。しかも、それにより売上は2割アップし、材料コストは2割ダウンしたという。いらないものを必要としている人に。そしていま自分が関与しているビジネスをできる限りサステナブルなカタチに。一人ひとりが真剣に考えることで、世の中のどこに無駄があり、どこを直せばいいか、自然と浮かび上がってくるだろう。こんなに大切なことなのに、どうしても日々の忙しさに埋没してしまう。これが人間の弱いところだ。でも60才を超えたアンダーソン氏は、自らの過ちに気がつくや否や、自らが長年積み上げた成功実績を即座に否定し、大胆にアクションした。 我々も傍観者ではなく、みながアンダーソン氏のように主体的に振舞ったらどうなるのだろう。地球始まって以来かも知れないこの深刻な危機。でも一人ひとりが今日から変われば、実はあっさりと解決していまう問題なのかも知れない。などと、フト思ったりした。

サステナブル考察。60才創業者の決断に学ぶ

前回はレコードを蒲田のバーに寄付したお話をしたが、それ以上にウチの中で大きな部分を占め、毎日のように増えるモノがある。それは書籍、雑誌だ。紙は重く、かさばり、いたるところに散乱している。今度はこれを世の中の役にたてたい。

世界で1000を超える学校、10000を超える図書館の創設を実現したRoom to Readという著名なNGOがある。友人からのすすめもあり、そこへの寄付を考えていたのだが、最近になってRoom to Readは国内で直接引き取りをやめてブックオフと提携したという。で、ブックオフ「ボランティア宅本便」を利用することにした。

このプログラムは、寄付者から引き取った書籍やCD、ビデオなどの買取金額に、ブックオフが10%の寄付金を上乗せして、指定団体に寄付するというもの。Room to Readを含む5つの団体のいずれかを寄付者が選択できる。Webで申し込み、自宅まで取りに来てくれるのだが、普通の引取りと違って10日後以降しか指定できないようだ。今日申し込んだので、10日間かけてお別れする本を選ぶことにした。

それぞれ思い入れがあって買った本だが、やっぱり地球のためを思うと、これからは電子書籍にシフトするべきだろうなあ。ただしリーダーであるPCやタブレットは、その製造工程で4000倍近い廃棄物が発生してしまう、最悪の環境破壊装置という側面もあわせ持っていることを忘れてはならないだろう。

ペーパーレスにまつわる課題、それはリーダーである電子系機器のサステナブルなモノづくりやサービス提供が実現できないと、逆に環境破壊を促進していまう面がある点だ。私自身もITビジネスに長く関与している人間として、ここをよく意識しておきたい。携帯電話もそうだが、1年, 2年で廃棄を促す営業施策や陳腐化戦略は諸悪の根源だ。徹底的に循環できる仕組みづくりを考えないといけない。単純なリサイクル発想では限界がある。機器を提供している事業者が、廃棄や再生プロセスの主体者となる(消費者に廃棄をまかせない)サービス設計が重要になるはずだ。

その点で、書籍「シェア」で紹介されている、世界最大手のカーペット企業インターフェース社の事例は実にすばらしい。自社カーペットが、製造工程でいかにゴミを撒き散らかしているか。ある日、その事実に気がついた創業者アンダーソン氏は、60才超の高齢にも関わらず、自社サービスを根本から見直す決断をする。それから2年後、インターフェース社は製造業からサービス業に見事に転換した。つまり、カーペットを販売するのではなく、カーペットを提供するサービス会社(要らなくなったら引き取る)になったのだ。しかも、それにより売上は2割アップし、材料コストは2割ダウンしたという。

いらないものを必要としている人に。そしていま自分が関与しているビジネスをできる限りサステナブルなカタチに。一人ひとりが真剣に考えることで、世の中のどこに無駄があり、どこを直せばいいか、自然と浮かび上がってくるだろう。

こんなに大切なことなのに、どうしても日々の忙しさに埋没してしまう。これが人間の弱いところだ。でも60才を超えたアンダーソン氏は、自らの過ちに気がつくや否や、自らが長年積み上げた成功実績を即座に否定し、大胆にアクションした。

我々も傍観者ではなく、みながアンダーソン氏のように主体的に振舞ったらどうなるのだろう。地球始まって以来かも知れないこの深刻な危機。でも一人ひとりが今日から変われば、実はあっさりと解決していまう問題なのかも知れない。などと、フト思ったりした。